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Team Concept
NADESHIKO BLOOMは「すべての女性と女の子が 自分の夢に挑戦できる世界を創りたい」という想いから生まれ世界最速を目指す女子レーシン グチームです。チームメンバーは猪爪杏奈、三浦 愛、小山美姫で構成され、アジア唯一の女性だけのチームです。
2025年4月にプロジェクトが発足、2026年3月 開幕の「ENEOSスーパー耐久シリーズ2026」での ST-Xクラスシリーズチャンピオンを目指し、2028年度はスーパーGT300、2030年迄にWEC出場を目標としています。
Origin of the Team name....
NADESHIKO BLOOMというチーム名は、「才能」「器用」 「無邪気」という花言葉を持つヤマトナデシコと「開花 (BLOOM)」に、「女性の才能を開花させたい」「しなやかな 強さと美しさを兼ねそろえたい」という想いから
NADESHIKO BLOOMの特徴
~企業が掲げる社会課題をともに解決できる力~
モータースポーツから多様性と包摂性を世界へ
モータースポーツは、性別の壁を越えて誰もが同じ条件で競える、非 常に稀有な競技です。しかし、現状では男性ドライバーが大多数を 占めています。世界ではすでに、RACE 4 WOMEN、IRON DAMES、 KYOJO CUPなどの活動を通じて、女性ドライバー文化の育成が進め られています。NADESHIKO BLOOMは、日本発の取り組みとして、性 別を問わず才能が輝く舞台をつくり、夢に挑戦するすべての人に「実 力で挑むチャンス」を提供します。多様性と包摂性を実現する、新し いモータースポーツの可能性を広げます。
ジェンダーギャップ解消をリードする
モータースポーツは、使用機材や運営コストの面で他のスポーツと比 べて非常に高額な競技です。そのため、女性が継続的にキャリアを築 くには、経済的な支援や環境整備が欠かせません。また、ドライバーだ けでなく、エンジニアやメカニックなどの技術職においても女性の参入 はまだ少数です。NADESHIKO BLOOMは、レース活動を通じてこうした課題の解決を図り、世界のジェンダーギャップ縮小に貢献します。持続可能なキャリアパスを築けるモデルケースとなる事を目指します。
次世代を導くロールモデルとして
NADESHIKO BLOOMは、世界最速を目指すチャレンジを通じて、若い 世代の女性に夢と希望を届けます。単なる競技者ではなく、実績・言 動・ヴィジュアル全てにおいて「自分らしく才能を咲かせる生き方」 を体現するロールモデルとなり、多くの共感を呼び起こし夢を現 実に変える存在として、次世代にポジティブな影響を与え続けます。
高いメディア価値と波及効果
女性の数が限られるモータースポーツ界において、アジア初の女性オン リーチームというNADESHIKO BLOOMの存在は非常に希少で、注目度が 高いことが特長です。テレビ・新聞・Webメディアに加え、SNSでも話 題性に富み、広報・広告効果が高く、ブランドリフトや採用広報の文脈 でも活用可能です。企業イメージの向上に直結するプロジェクトです。
女性視点を活かしたチーム運営と技術革新
NADESHIKO BLOOMは、女性ならではの感性と高い協調性を活かしな がら、フィジカルマネジメントやファンコミュニティ構築など新たな 視点を取り入れたチーム運営を行っています。さらに、ドライバーの 知見を車両開発へフィードバックする仕組みを通じて、技術革新にも 貢献しています。これにより、モータースポーツの枠を超えた社会的 価値の創出を実現します。




女性レーシングドライバーが直面する「壁」現実
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組織内でのコミュニケーション課題 モータースポーツは歴史的に男性が中心となってきた分 野であり、女性ドライバーがキャリアを築く過程では、 組織内における適切な理解や対話の場が十分に整ってい ないケースもあります。NADESHIKO BLOOMは、円滑 なチーム運営と相互リスペクトを大切にし、誰もが力を 発揮できる環境づくりを進めています。
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多様なライフスタイルへの理解不足 現場では、体調やライフステージに関する課題に直面す ることもありますが、女性スタッフの絶対数が少ないこ とから、そうした声が埋もれやすい構造も見られます。 NADESHIKO BLOOMでは、チーム全体で多様なライフ スタイルや身体的ニーズへの理解を深めることを重視 し、持続可能なキャリア形成をサポートしています。
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身体への高度なマネジメント要件 レースという特殊な環境では、身体への負荷が極めて大 きく、日常生活とは異なるマネジメントが求められま す。女性ドライバーにとっては、ホルモンバランスや体 調管理が特に重要であり、NADESHIKO BLOOMは専門 家の協力のもと、心身ともに整った状態でパフォーマン スを発揮できる体制を構築しています。
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安心・安全な活動環境の必要性 多様な人々と関わるモータースポーツの現場では、相 互理解とリスペクトの文化が不可欠です。NADESHIKO BLOOMは、誰もが安心して挑戦できる空間を整えるこ とを大切にし、女性ドライバーの「安心して前を向ける 環境づくり」にも積極的に取り組んでいます。
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継続的な資金調達への挑戦 モータースポーツは高額な資金が必要な競技であり、個 人の経済的背景がキャリア形成に影響を及ぼしやすい面 もあります。NADESHIKO BLOOMは、女性ドライバー が才能を発揮できるよう、継続的な支援の仕組みを構築 し、スポンサーや支援者の皆様と共に、未来のチャンス を創出してまいります。
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多様な評価軸への偏り 女性ドライバーは、ときに本来評価されるべき競技成績 以外の面で注目を集めることもあります。NADESHIKO BLOOMは、すべての選手が「実力で評価される世界」 を目指し、ドライバーの自信と健全な自己肯定感を守る 取り組みを推進しています。
「壁」を乗り越えた今、解決したい「格差」
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平等な学びの機会を広げるために モータースポーツの世界では、社会全体の構造と同様 に、女性が少数派であることが影響し、管理職や指導者 においても女性の存在が限られています。その結果とし て、女性ならではの視点や特性に配慮した指導環境が十 分に整っていない現実があります。 NADESHIKO BLOOMは、多様な人材が対等に学び、成 長できる仕組みを整えることで、未来の才能が性別に関 係なく育まれる環境づくりに取り組んでいます。 これにより、持続可能でフェアな競技文化を築いてまい ります。
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健やかな心と身体で競技に挑むために 女性ドライバーは、体調管理の面でも独自の対応が求め られる場面が多くあります。例えば、ホルモンバランス の変化による身体への影響や、評価軸が「実力」以外に 向けられることによる精神的な揺らぎなど、パフォーマ ンスを安定させる上での見えにくい課題があります。 NADESHIKO BLOOMでは、選手一人ひとりが健やか に、自分らしく競技に集中できるよう、心身両面からの サポート体制を整えています。 速さに挑み続ける姿勢を守るために、選手の内面の強さ と安心を大切にしています。
2026年参戦予定のスーパー耐久シリーズ
スーパー耐久シリーズとは 『スーパー耐久シリーズ』は1990年から続くツーリングカーレース。 誰もが購入できる市販車をレーシング規格に仕上げ、1台の車両に複 数のドライバーが交代で乗り順位を競う耐久レースです。国内唯一の 24時間耐久レースも開催され、近年では年間エントリー数が50台を 超える大人気カテゴリーであり、 2024年はTOYOTAが液体水素エン ジン GRカローラを最終戦で投入するなど、自動車メーカーの開発及 びプロモーションの場としての注目度が極めて高く、ファン層の幅も 広いことが特徴です。排気量や駆動方式の違い等で6クラスに分けら れ、メルセデス、フェラーリ、アウディなどのスーパーカーから、ヤ リス、ロードスターなどのコンパクトカーまで、豊富な車種バリエー ションが参戦するのも特徴です。年間観客動員数は年々増加傾向で、 2024年度の富士 24時間耐久レースでは、3日間で観客動員数7万人 を超えました。キャンプエリア、ペットエリアも人気となっており、 2025年度は10万人を超える見込みとされています。
参戦クラスGT3(ST-X) GT3(ST-X)
FIAの公認を受けたFIA GT3公認車両とGT3規定に準ず る車両による最速クラスです。スーパー耐久のトップクラスであり、 総合優勝争いを繰り広げるため最も注目されています。車両はスー パー耐久の他、欧米のFIA GT3レースやSUPER GTシリーズGT300 クラス、ドイツツーリングカー選手権(DTM)にも参戦可能です。FIA GT3車両は市販のままの車両が基本で、パーツメーカーの変更や構造 変更、さらに空力面での変更も認められていません。
使用予定のマシンの紹介
Audi R8をベースに、FIA GT3レギュレーションに則りAudiモータース ポーツ部門が開発・製造するレーシングマシン。市販モデルの5.2FSIク ワトロと変わらぬV10 5.2Lエンジンが搭載されています。最大出力は 585馬力で、6速シーケンシャルギヤボックスが組み合わされます。
NADESHIKO BLOOMがスーパー耐久シリーズを 当初のカテゴリーとして選択する理由
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24時間レースを含む耐久レースで、国内トップ女性ドライバーの チーム編成が可能
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複数ドライバーの編成により育成の目的も達成可能
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自動車メーカーの開発クラス参加により社会的注目度が高い
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登録ドライバーおよそ200名のほとんどが男性であり、女性チーム が挑む環境としてわかりやすい
Hitotsuyama Racingの歴史はチームオーナーの一ツ山幹雄が全日本ツーリング カー選手権にBMW M3で参戦した1990年に遡ります。その後、JTCC、JGTC、 JLMCなどの国内トップカテゴリへ参戦を続けてきましたが、その間、一貫し て外国製レーシングカーで戦っていることがチームの特徴といえます。BMW、McLaren、Ferrari、Porsche、Aston Martinといったクルマ好きの夢や憧れでもあるマシンで参戦することは、必ずしも良い結果をもたらすわけではありませんが、モー タースポー ツの世界に彩りを添えることがチームの使命でもあると考えてきました。
2011年からはマシンをAudiにスイッチ してSUPER GTに挑戦する傍ら、入門マシンのAudi A1 Fun Cupを自社開発し、主催者側の立場でレースを開催しています。 また、レーシングカーの保管・メンテナンス事業やレンタル事業も積極的に展開し、皆様にこれまで以上に気軽にモータース ポーツを楽しんでいただけるよう、独自路線を進み続けます。
Team Members
チームメンバーは猪爪杏奈、三浦 愛、小山美姫で構成され、アジア唯一の女性だけのチーム

猪爪 杏奈
運転免許証を取得後、20歳からレー スに携わる。全日本電気自動車レー ス、ロードスターパーティーレース、 KYOJO CUP、スーパー耐久ST-5ク ラス、JAF F4など入門レースを経て、 2021年よりTCR Japan Seriesへ参戦 開 始。2023年、TCR Japan Series において全世界シリーズ初の女性に よるシリーズチャンピオンを獲得。 GTカー、ツーリングカーを器用に高 次元で乗りこなし、2023年よりFRJ (フォーミュラ・リージョナル・ジャパ ニーズ・チャンピオンシップ)への参 戦を開始、2024年WEC世界耐久選 手権富士大会のサポートレース時に 初表彰台を獲得。2024年/2025年 はFRJ フル 参戦。フェラーリチャレン ジにおいて、2024年、2025年のス ポット参戦で2位獲得。他、スーパー 耐久シリーズでは、2023年からST-Z クラスポルシェ、2025年からはST-X クラスアウディなど上位クラスで実績 を残す。

三浦 愛
12歳でレーシングカートを始め、デ ビューウィンを皮切りに国内外の 数々のレースに参戦。2009年に大阪 産業大学ソーラーカープロジェクトの ドライバーとして世界チャンピオンに 輝き、モナコ公国でF1やWRCなどの チャンピオンたちと共に表彰を受け る。2014年には、全日本F3選手権 で女性ドライバー史上初となるクラス 優勝を果たし、2020年には男女混 走のVITAレースと女性だけのレース KYOJO CUPでシリーズチャンピオン (二冠)を獲得、文部科学大臣賞を 受賞。現在もレーシングドライバー として様々なレースに参戦する傍ら、 2023年には自身のレーシングチーム “AIWIN” を立ち上げ、監督としても 奮闘中。ドライビングアドバイザー やレース解説、リポーター等、多方 面のイベントやメディアに出演するな どマルチに活動中。

小山 美姫
5歳でカートを始め、13歳で海外の レースに参加。2015〜19年にFIA-F4 選手権に参戦。2019、2020年 に はFIA F3アジア選手権に、同ウィン ターシリーズ(2019年のみ)に参戦。 2019年には女性による国際シリーズ 「フォーミュラ選手権Wシリーズ」のテ ストに合格してレギュラー参戦、6戦 を戦い最高位4位でランキング7位。 2021年もシリーズ前半戦と、スーパー フォーミュラ・ライツにも1大会3戦に 参戦した。2022年フォーミュラ・リー ジョナル・ジャパニーズ・チャンピオン シップ、シリーズチャンピオン。2023 年、スーパー GTデビュー、以降スー パー GT 300クラスへ参戦。スーパー 耐久ST-Xクラスにも参戦経験を持 ち、2024年には女性初の総合優勝 を果たす。2025年、F1日本グランプ リのサポートレースであったフェラー リチャレンジにおいて、ポールトゥウ インの完全優勝を成し遂げた。





